えっ? 捨てちゃうの?

フランスの学校は、日本の学校と比べて、ほとんど行事らしい行事がありません。基本机に座ってやる勉強のみ。

そんな中にも、特殊学校というか特別なカリキュラムを組んだ中学校があります。例えば音楽学校とかスポーツ学校とか、つまりは普通校より音楽やスポーツの授業数が多いというわけです。

で、ある学校では生徒たちが料理をするのだとか。日本では別に驚くことではありませんが、フランスでは珍しい。話を聞いていて「へぇ、良かったね」と。

ところが更に話を聞いて驚き。

みんなで食事を作るのはいいのですけど、その後、できたものみんな捨ててしまうのだそうで。衛生面の問題で。作った料理は食べもせず、その場で捨てなければいけないとのこと。

 

何かトラウマになってしまいそうな調理実習。

 

 

 

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豊作です

今年はフルーツが豊作です。

 

去年は、春先に雹が降ってほぼ全滅。

 

今年は適度に雨が降り、気温も暖かく…まずは🍒がどっさりとれました。

普通、熟してくるそばから鳥に食べられてしまうので、さっさと大急ぎでとらなければいけないのですが、今年のこの地方はどこも豊作らしく、鳥もお腹がいっぱいなせいか見向きもしません。

 

せっせっせっせと🍒を採り続け…🍒のシロップ漬け、🍒のジャム、🍒のクラフティ…とほぼ使い切りました。木の高いところにあって採れないところは鳥のために残しておき、後はひたすら生食です。

ラズベリーも山ほどなっていますし、🍓も。柿もたくさんとれそう。🍇も🍑も…あっと次はプルーンかな。

 

採れない年は全然採れないわけで、現代は何だかんだで、季節感すらなくなってしまっているような果物野菜ですけど、100%自然任せだった本来は、収穫がなければ即座に飢えに直結するわけで、昔の人たちが、自然の恵みと言って、心から感謝し、大いなる喜びをもって収穫し、カミサマに感謝の神饌をささげていた気持ちを少しばかりは想像できる気がします。

 

いただきます。

 

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愚痴聞きサービス開始

こんにちは。

 

紆余曲折の末、やっと晴れて、愚痴聞き、お話相手サービスの開始です。

 

今日の、フランスの私が住んでいる地方の空は、晴天、真っ青です。

 

皆様、よろしくお願いいたします。

 

 

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父の涙

里帰り最後の日。

荷物を詰めている私。

「やっとこ終わった」と言う私に、

父が、

「荷物の準備なんかしなくていいじゃないか。ここにいればいいのに」と。

若い頃は気づかない。

父ももう80歳を越えて、ケアーハウスのお世話になっている。

実家のそばには妹家族もいるので、実質的には何とかなるのだろうが、心情的に。

わが家族もいろいろ問題ありで、若い頃は逃げ出すことばかり考えていた。

この歳になって初めて気づく。

父だけでなく、母もなのだが。

「5時半過ぎに行くけど、行くとき起こすから」と言ったのに、

朝5時に起きたら、父が既に服着て椅子に座っていて、驚いた。

「起きてたの?起こしてあげたのに」

「5時過ぎに行くって言ってなかったっけ?」

「また来るだろ?」と手を伸ばす。

「また来るから」と手を握り返し、もう私より小さな肩を抱く。

「お母さんも元気でね。また来るし」

言葉も少なく。だって泣けちゃうし。

道に出て、いつまでも手を振っている。

日本に住んでいたって、年に一度も会わない人だっているわけだし、外国暮らしとか距離は関係ないかもしれないけど、やっぱり遠い。

別に私だけじゃなく、こういう人もたくさんいるわけだけど、でも、じいちゃんばあちゃん、孫たちと三世代、近くに暮らしている人たちを見ると、羨ましく思う。飢餓感に悩まされる。

 

 

 

雨の匂い

ここのところ、雨が続いています。

こちらの雨の匂いは、ただの雨の匂いです。それも悪くないのですが、なんかちょっと寂しい。

この季節の日本だと、雨の匂いの中にふうわりと春を感じて視線を上に向けると、梅やら桜やらが目に入り、視覚的にも春を感じていました。そして日本では、春は新年度。

冬服を脱いで、春の軽い服になるのと同時にクラス替えがあったり、卒業・入学、入社式。ガラっと環境が一新する変わり目です。なんだか分からないわくわくする気持ちも感じられて、明るい気分になれていました。それがこちらでは感じられないんですよね。雨は、ただの雨。少し暖かくなってなってきた中での雨。

 

こちらでは、復活祭の休暇中です。

知人が一度行った日本が忘れられず、今度は奥さんと子供たちを連れて休暇中に日本旅行をしに行きました。「バックパッカ-しながら、世界各国を巡ったけど、日本は他の国とは違う。何かが違うんだよ。どうしても惹きつけられるんだ。それを家族に見せたい」

 

雨の匂いひとつとっても、違うんですよね。日本にいた時は、当たり前に感じていたものが、こちらではない不思議。

 

「戻ってきたら、どうだったか教えるよ!」とは先の知人。目に見えない何かを桜咲く日本で感じてきてくれると良いな。とちょっと寂しい春の雨の音を聞きながら思います。なおこ

                                  

三味線

津軽三味線を習っています。最近始めたばかりです。と言っても、日本への里帰り時にぽつぽつ教えてもらうだけなのですが、あとはこちらでテキトーに。ひたすら復習。

外国暮らしでも都市部に住んでいたならば、きっといろいろなチャンスもあったのでしょうが、地方暮らし、それも地方の街からも遠いところに住んでいるので、ああ寂し。

3人の子供たちもほぼ独立したので、何かこう、今までチャンスがなく、まともにお師匠さんについて何かをやるということもなかったのですけど、これからの老後、何か一つ死ぬまで続けられるものがほしかったのです。独学じゃなくて、何か、お師匠さんに教えてもらう本格的な習い事を。

音楽はいいですよね。言葉が苦手でも、歌が歌えたり楽器が弾けたりするとお友達を作りやすいというか。世界共通言語とでも言えましょうか?で、ピアノは持ち運びができないのでアウト。バイオリンは今からやるには難しすぎ、というかあまり情熱が湧かず。持ち運びが便利というのなら、フルートなんかも良さそうですけど私としてはこれもちょっと…。で、決めたのが三味線。たまたま日本の東北旅行をした時、お座敷列車の中で津軽三味線の実演を見ていて、それで何となく頭に思い浮かんだだけなのですが。日本のものがやりたかったですし。で、ネットで検索してみたら、実家の近くにあるではないですか、津軽三味線のお教室が。最初、普通の三味線と津軽三味線の違いもよく分かっていなかったのですけど、まあ、成り行きでそういうことになってしまいました。

で、やっていて楽しいです。下手の横好き。じゃかじゃかじゃかじゃか。もう少し上手になったら、大都市に行けば三味線やっている日本人もいるのでしょうし、そういう方を訪ねてみたいとも思います。たまに日本大使館などで、華道とか茶道とか日本のものができる人って探していたりしますよね。ああいうのにもいつの日か名乗りを上げてみたいものです。えみこ

 

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言葉

日本の英語熱はとどまるところを知りません。外国ぐらしをしていると「英語が話せていいわね」とよく言われます。私はフランスに住んでいるので、英語でなく仏語なのですが。で、齢行ってからこちらに来て、かつまともな仏語学校も行けなかったので仏語には非常に苦労しています(泣)。その上昔習った英語は仏語が混じり合ってしまったため更にひどくなり見る影もない状態です(はぁ)。

 

さて、英会話学校のCMを見ていますと「英語が話せるようになる」という謳い文句をよく目にします。この「●●語を話す」の「話す」とはどうのような状態を指しているのでしょうか? 「挨拶ができる」「観光地などで買い物やレストランでの注文ができる」「簡単な日常会話ができる」「自分の考えていることを表現できて、現地の人たちのお喋りに参加できる」「相当突っ込んだ議論ができる」…かれらの言う『話す』とはこの中のどのレベルのことなのでしょうか?

 

『挨拶』や「『今日はいい天気ですね』『お会いできて嬉しいです』程度の日常会話ができる」レベルはほぼ決まり文句ですし中学校の英語で十分で、わざわざ高い授業料を払う必要はないでしょう。で、問題はその上のレベルです。しかしこのレベルになってきますと、もう学校で何を習うというよりも、それ以上にまず、言いたい何か、説明したい何かが話し手の頭の中にあるかないかの問題になってきます。言葉というのは自分を表現するための道具であるわけで、英語を話したいから英語を習うのではなく、英語で表現したい何かがあるからその道具である英語を学ぶわけです。

 

語学教育はできるだけ早いうちがいいと一般に言われていますが、上記のことを考えると、さてどうなのでしょう? 子供の学習時間は限られています。その貴重な時間を、将来使うかどうかも分からない、それも挨拶程度の英語学習に割いてしまっていいのかと疑問に思うのです。それよりも日本人だったら日本語で、それもできたら美しい日本語で、いろいろなことを表現できる語彙を増やすことの方がずっと大切なのではないか、と。これは外国にいるからよけいに感じるのでしょうけど、外国に住んでいる方は概ねそのようにおっしゃると思います。

 

ある子供英語学校CMを見ていまして。そのオチが「これで将来子供と一緒に外国へ行った時、子供に買い物をしてもらえるわ」というのを聞いて愕然としたことがあるのです。

 

思考は言葉でなされます。高度で複雑な思考は豊かな語彙がなくてはできません。子供期はその豊かな日本語の語彙の土台を作る大切な時期です。英語学習は、自分の考えを英語でしかコミュニケーションができない誰かに伝えたい、と思った時、仕事でも友人でも、そういう相手が出てきた時に始めても決して遅くはないでしょう。むしろ必要に迫られお尻に火がついた時の方が効率がいいかと。

 

ケント・ギルバートさんがどこかで言っておりました。「英語を日本語に訳すのは簡単だ。だが逆はとても難しい。日本語には微妙なニュアンスを表現する言葉や言い回しがたくさんあるが英語にはないからだ」と。えみこ

 

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